2017年にコミック誌で人気の作品だった「コウノドリ』が
綾野剛主演でテレビドラマで実写化され話題となりましたが、
『コウノドリ』も産婦人科医のリアルな姿を描いていました。
今回、紹介する『透明なゆりかご』は、原作者の沖田×華(おきたばっか)さんが
産婦人科でアルバイト経験をした際に出産を通じ実際に見てきたこと、
感じてきたことをリアルに描いています。
沖田×華さんは、出産というと当たり前のように「おめでとう」という
明るい雰囲気が先行しがちですが、実際、現場では「おめでとう」とは
とてもいいがたいヘビーな現状があるということ。
それは『命』に直結する現場であるからこそ、
妊娠、出産をもっと多様的な目で見て欲しいという気持ちが
作品になったと言及されています。
透明なゆりかごのキャストは?
今回、主役の見習い看護師アオイを演じるのは、
NHK朝の連続ドラマ『あさが来た』のふゆ役で注目をあび、
その後数々の作品に出演している15歳の新鋭 清原果耶(キヨハラカヤ)チャン!
彼女の初主演の作品となります。
15歳という年齢からして『産婦人科』とはまだ、縁のない果耶チャン。
産婦人科の看護師見習いのアオイという難易度が高い役をどうこなすのかも注目です。
そして、果耶チャンの脇を固める個性的な出演陣の面々はこちら!!
アオイの勤務する『由比産婦人科』の医院長役には
NHKの『グレーテルのかまど』でお馴染みの瀬戸康史さん
(『あさが来た』で果耶ちゃんとは共演していますね)
産婦人科の医院長というと『おっさん』いえいえ失礼。
ある程度の年輩者とイメージするのですが、若い医院長ですね。
どんな医院長ぶりを演じてくれるのか、楽しみです。
アオイの頼りにする先輩看護婦役は、NHKドラマ『我が家の問題』をはじめ
多数のドラマや映画に出演し、最近頭角を現してきた水川あさみさん
『由比産婦人科』で、妊婦さんをはじめ、デリケートな問題を抱えるクライアント達を
優しく包み込むようにケアをする婦長役には、ベテラン女優の
原田美枝子さん
不器用で、人とのコミュニケーションがあまり得意でないアオイが
産婦人科でうまくやっていけるのか心配する母親役に酒井若菜さんと
多彩な顔触れが揃っています。
ドラマのロケ地は?
ドラマの舞台となるのは、産婦人科。
『由比産婦人科』となっている通り、総合病院の中の産婦人科のお話なのではなく、
どこの町にもある『産婦人科』でのお話。
産婦人科というデリケートな部分の専門医が舞台なため、
詳細な情報は公開されておらず、おそらくロケ地というよりも、
セットでの撮影がメインになるのではないでしょうか。
果耶チャンのブログでも撮影は始まっている旨の記事はありましたが、
詳細は語られていません。
周囲の外観などの風景は一部ロケもおこなわれるかもしれません。
「あれ?この風景はここでは…」的な
ドラマの鑑賞の仕方があっていいのではないでしょうか?!
どこでドラマが撮影されているか、ドラマが始まるまでのお楽しみ!
2018年7月20日(金)から9月21日(金) <連続10回>
NHK総合 毎週金曜 夜10時から10時44分
原作が実話ってホント?
ずばり、実話です!!
見習いの看護師として働いた際の体験をコミックにしたものです。
はじめて、産婦人科に出勤した日にいきなり中絶の場面に出くわし、
作者の×華さんは、出産=めでいたい表舞台とは裏腹な産婦人科の裏の部分。
『闇』の部分を見る事になります。
当時10代だった×華さんにはかなり衝撃的な経験だったようです。
その後、産婦人科で仕事をしながら、赤ちゃんは無事生まれてくることは決して
『当たり前』なのではないという現実を痛感します。
望まれて生まれてくるはずだった命の突然の『死産』
赤ちゃんに出会う事を心待ちにしながら、出産途中で予期せぬ事態で
亡くなる妊婦。
望まれて生まれたはずが、障害の判明で親から育児放棄を受ける赤ちゃん…
衝撃的な事実を目の当たりにした作者の×華さんは、
出産は『命』を生み出す事であるがゆえの『事の重大性』を
改めて考えさせられるようになります。
『妊娠・出産』にかかわる事が明るいイメージ…
おめでたいイメージで世間に公表される風潮の中で
×華さんは、こういった 光があたらない『裏』(闇)の
部分にも、向き合って欲しいと自分の経験を通じて訴えます。
命は生んで終わりではない。
『命』を生み出すことには大きな責任が伴うこと
その事を大勢の人に知って欲しかったと言います。
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最後に 『透明なゆりかご』が伝えたいこととは?
妊娠・出産は興味を持つ人達が多いテーマです。
反面日本の風潮や文化もあり、タブー視される部分も多く、
今まで表裏関係なくドラマや映画などの映像作品になる事は
あまりなかったと言えます。
出産おめでとう!の明るい部分ばかりが、
今まで多く語られてきた中で、『透明なゆりかご』は内容的には出産に関して
伏されてきていた部分を描いた作品と言えます。
妊娠・出産は間違いなく『喜ばしい事』『祝うべき』ことです。
反面 安易に子供を作ってしまいその処理に困り、
悲しい選択をしてしまう、そんな人がいる事も
また否めない現実なのです。
『透明なゆりかご』を通じ、『命』とは本当に重い物であることを
痛感する人が増えて欲しいと作者と共に願ってやみません。