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華道界をバックに繰り広げられるドラマ、石原さとみさん主演の

「高嶺の花」が話題になりました。

華道界という、少し縁遠い世界ですが、石原さとみさんの美しさと華やかさに、

華道への関心を持たれた方も多いと思います。


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華道月島流の元の流派は?




ドラマは、月島流という流派をめぐるお話でしたが、

月島流という流派は実在するのでしょうか?


実は、月島流は実在しない流派です。

ドラマの内容からしても、実在したら大変なスキャンダルですね!

お花の監修やいけばな指導者についても




では、実際ドラマの中の生け花の監修をしたのは、何流の方なのでしょうか?

それは草月流の師範、大谷美香さんという方でした。

草月流と言えば、池の方、小原流、未生流などと並ぶ大きな流派ですね。

大谷さんは、他のテレビ番組でも生け花指導や装飾をされたり、

海外にも広めておられるそうです。

草月流って、どんな流派?



では、草月流とは、どんな生け花なのでしょう?

初代家元勅使河原蒼風によって1927年に創流され、

自由で前衛的な作風が特徴とされます。


蒼風は、華道家という範疇を超え、芸術家としての名声を得ていた方です。

『いけばなは生きている彫刻である』
と提言し、花にとどまらず、

流木も素材として用いました。


伝統的な華道の世界では、自由を重んじた蒼風は、日本では当初異端児とされました。


しかし欧米では、1955年のパリでの個展が盛況となり、

「花のピカソ」と呼ばれるほど賞賛され、

やがて日本でも認知されるようになりました。


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生け花がドラマの場面ごとの引き立て役に



高嶺の花 作品


ドラマの中で、たくさんの生け花の作品が登場します。

それぞれの場面で、そのシーンの意味やももの内面をも表す

効果を出しています。


家元を決める姉妹決戦でのお花は、やはり格別な華やかさと個性が際立っており、


ももの部屋にもいつも生け花がありましたが、こちらは生活空間に合った、

インテリア的なシンプルな作品でした。


最終回での、ももがプーさんを迎えるシーンの生け花は、

新しい門出にふさわしいお花畑のような可憐な作品でした。