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『落語』と聞いて、ピンと来る人、大好きで寄席通いをしている人、
逆に見たこともない人・・ いろいろあると思いますが、お江戸では
空前の落語ブームとか。

『お笑い』文化の上方でも、漫才、コントは不滅の人気でも、落語は地味な
人気だったのが、繁昌亭もしっかり認知され、神戸にも喜楽館という定席
ができ、いよいよ盛り上がって来そうな勢いです!

落語の魅力って?




落語 はてな


では、落語って何が人々をひきつけるのでしょうか?
そもそも、落語とは・・。

簡単に言えば、一人の噺家(はなしか 落語家のこと)さんが、
舞台の上お座布団に座って、何人かの人を演じ分ける伝統芸能
です。

『伝統芸能』というと堅苦しい響きがあるため、”見ずぎらい”
”聞かずぎらい”の方は多いと思います。
しかし、ひとたび高座を見たら、”はまる”方がいかに多いことか!

なぜなら、落語は・・
登場人物が、下町のおっちょこちょいの丁稚さん
(昔の商家などに奉公に行っていた子供)や、お人よし
だけど、思い込みが激しすぎて、どんどん変な方向へ
行ってしまうお兄さんとか・・愛すべき人々がたくさん
出てきます。

よく入門編などでも披露される、おそばを食べるしぐさ、
筆で字を書くしぐさ、など、落語はお芝居と違って衣装
で役を表すのではなく、話し方声色を変えて一人の人が
演じ分ける上、小道具もありませんから、扇子と手ぬぐい
でいろいろな道具を表します。

これは他の芸能にはない、噺家さんの演技力が試される
場面であり、私たちが想像力を掻き立てられる部分です。


落語 東の旅


上手な噺家さんが語ると、こんな場面もありありと目の前に
現れてきます。

二人連れの旅人。道に迷い、気が付けば日はとっぷり暮れて
真っ暗闇になってしまった山道。心細くて震えながら歩いて
行くと、遠くに明かりを見つけ、なんとかたどり着くと、
そこは古い山寺。

ほっとするのもつかの間、なぜか亡くなったばかりの
おばあさんの棺と残されるはめになり・・ろうそくを
消したらいけないと言われたのに、ふっとろうそくが
消え・・ 棺のふたがいきなり開いて!ギャ~
なんていう場面が。


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面白い演目・ネタのおすすめ




落語は、江戸と上方でそれぞれ特徴があります。
武家文化の江戸は、趣味人が喜ぶような、情緒
豊かな、人情ものが好まれました。


一方、商人文化の上方は、商家がネタになった
ものが多く、演じられる場所も、人が多く行きかう
お寺の境内など、大きな声で、笑いをとりながら
のネタが多く演じられました。


その中で、東西共通して演じられるネタもあります。


落語 平林


平林


番頭さんにお使いを頼まれた定吉。平林さんに手紙を
持っていくよう頼まれますが、字の読めない定吉さん。
「平林、平林」と唱えながら行けばいい、と言われた
ものの、あちこち注意がそれて忘れてしまいます。

行きかう人に手紙を見せて聞きますが、みんな適当な
ことばかり答え、教えられた言葉を全部つなげて、、
『たいらばやしか、ひらりんか、いちはちじゅうの
もーくもく、ひとつとやっつでとっきっき~!』
と大声で唱えながら歩いて行きます。

そうこうしているうち、ようやくたどりついた
定吉に平林さん、
「定吉、どこへ手紙を届けるんだい?」
定吉「ひらばやしさんとこです」


ちりとてちん


宴会が中止になってしまった旦那さん。人のいい
留さんを呼んだら、何でも美味しがって食べてくれ
ますが、対照的な不愛想で嫌われ者の熊さんをこの際
こらしめてやろうと、腐った豆腐を適当な名前を付けて
食べさせることに・・。

熊さん、出されたもの全てにケチを付けて、いよいよ
例のものを口にしたとき、「どんな味だい?」と尋ねられ、
「豆腐の腐ったような味」。


初心者向けの演目も!




最近は小学校でも落語が子供の情操教育に良いとされ、
落語を鑑賞したり、実際落語を演じる子供も増えて
います。


落語 寿限無


そんな子供たちがよく舞台で演じるのが、『寿限無』
というネタです。

待望の男の子が生まれた熊五郎。
近所のご隠居に名付けの知恵を借りようと
出かけます。ご隠居から数々の縁起のいい
名前を教えてもらいますが、そこはおっちょこちょい
教わった全ての言葉を名前にしてしまいました。

男の子が成長し、名前のおかげで?わんぱく坊主の
寿限無。ある日友達をぶって、たんこぶを作って
しまいます。大泣きする友達が寿限無の名前を言い
ますが、あまりに長すぎて、たんこぶが引っ込んで
しまいました!


落語 時そば


落語らしいしぐさや、下げ(オチ)のわかりやすさで
初心者でもわかりやすく人気なのが、『時そば』です。

上方では、『時うどん』となりますが、元は上方の
”うどん”バージョンを江戸の3代目柳家小さんが
”そば”バージョンに直したものだとか。

そばの屋台でそばを食べ終わった客。悪知恵を働かせ
お勘定をする時に、今と違う12時間単位の時刻の
数え方をお金を数える時に利用しました。

屋台の主人にお金を一枚ずつ渡しながら、絶妙の
タイミングで「今なんどきだい?」と聞くと主人、
「八つ」。客は涼しい顔で「九つ」、「十、十一、
・・」まんまと一文ごまかしました。

それを見ていた、ちょっと抜けた男。翌日早くから屋台へ
顔を出し、同じように一文ごまかそうとしますが、
時間が早すぎ、まんまと多く支払うことに・・。



まとめ




落語 まとめ


落語について、簡単にご紹介しましたが、いかがでしたか?
まだ未体験の方も、是非!寄席や、落語会に足を運んでみて
下さい!

きっと発見があるはず!次はこの噺家さんの高座へ行ってみよう
とか、同じ噺家さんの違うネタも見てみたい!とか。

古くて新しい芸能の世界へ飛び込んでみて下さいね!


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