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「今、曲作ってんから待っててよ」
と前回の2017-2018ツアー”PATHFINDER”の時の最後に
ひょこっと藤くんが顔を出してそう告げました。
基本的にBump of chickenのライブでのMCは、
チャマ(Co,BASS)が担当なのですが
アンコールが終わる頃になると藤くんが
一度だけ観客に向けて語ります。
「そうかー。新しいアルバムが出るんだー」
と楽しみに家に帰って行くのが
Bump of chickenのスタイル。
それをずっと待ちわびながら、
待って待って7月10日にアルバムが発売となりました。
そこに至る3年半、Bumpの曲は
最近ではほとんどがタイアップの曲です。
なので1曲1曲は、
発表される度に聴いて馴染みのある曲で
ほとんどがまとまっています。
ですが、aurora arcという1つのアルバムになり、
1つ1つがその中で意味を成すと
さらにBump of chickenが
込めた想いが感動となり伝わってきます。
Bump of chickenは、
Vo,の藤くんの作詞・作曲による曲から作られているものですが、
22年もの長いキャリアにおいてスクラムを組み
一緒にバンドとして活動してきたメンバーとは幼い頃からの絆によるものです。
SNSを見れば
いつも4人で一緒にいて、
ラジオ「ポンツカ」では
タイトルを気だるそうに言う
20代の時がそのまま続いているような
仲間うちの会話そのものです。
さらにチャマのMCでは「ライブに初めて来た人?」という問いかけがあります。
驚くことにキャリアは相当長いBump of chickenですが、
かなりの人が手を挙げます。
それもそうかもしれません。
来ているお客さんの多くが10代、20代が多く、
Bump of chickenと同じ世代に成長してきたようなものだからです。
となると、当然初期の曲が良かったと思う人もいれば、
現在進行形の今の曲が好きな人もいるわけです。
そんなどちらかの世代に入るあなたにも
まだまだ聴いていない曲で
いい曲がたくさんあることを少しでも知ってもらいたいと思い
Bumpの曲を個人的に紹介します。
明るい曲でおすすめはこちら!
初期の人気アルバムから3選
①ガラスのブルース ~ALBUM「FLAME VEIN+1」より~
Bump Of Chickenの記念すべき1stアルバムの中の曲で
この曲がBump of chickenの原点であり、
彼らの全てとも言える曲。
ああ 僕はいつも 精いっぱい歌を唄う
ああ 僕はいつも 力強く生きているよ
ああ 僕の前に クラヤミがたちこめても
ああ 僕はいつも 精いっぱい歌を唄うガラスのブルース
この時期、1年生の2学期に高校を中退してしまう藤くんが、
その先の大きな不安と闘いながら
自分を奮い立たせるように少しずつ少しずつ書いた曲です。
②リトルブレイバー ~ALBUM「FLAME VEIN+1」より~
守るべきものがあればリトルブレイバー
守るべきヒトがいればリトルブレイバー
僕にとって唄うことがブレイバー
全身全霊のチカラをリトルブレイバーリトルブレイバー
その人その人が小さな勇士で、もちろん藤くんもその中の一人。
③アルエ ~ALBUM「FLAME VEIN+1」より~
アルエとはアル=R、エ=A でRAとなり、
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の
綾波レイちゃんのことを唄った曲。
エヴァンゲリオンのレイちゃんにハマりにハマった
藤くんのBump Of Chickenで
発表した唯一のラブソングと言われています。
中期の心情を反映した曲3選
①sailing day ~ALBUM「ユグドラシル」より~
sailing day
アニメ映画『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』のタイアップ曲、
ライブでも度々披露される曲ですが、
メンバーが言うように子供の頃から好きな漫画やアニメ、音楽など
そういった曲を作る上での元になっている要素が多く見られます。
さらにこの頃から、
アニメとのタイアップが
音楽を広める上での大きな影響を及ぼすことを
いち早く取り入れ始めたバンドとして、
音楽と映像の融合を意識し始めます。
②プラネタリウム ~ALBUM「orbital period」より~
子供の頃から大好きだった宇宙への憧れの曲、
Bump of chickenには、
幼い日々に夢のように見ていた宇宙を題材にした曲が多くあります。
もちろん代名詞とも言える「天体観測」があり、
さらには、「supernova」など自分達が無限に広がる
その宇宙の中の一人という感覚を持っています。
③HAPPY ~ALBUM「COSMONAUT」より~
MVの六本木ヒルズでファンが入った撮影を敢行したもの。
その時のお客さんのHAPPYな姿が生き生きと映し出され、
見てる側まで微笑ましくなるもの。
近年~時代に合わせた明るい曲3選
①RAY ~ALBUM「RAY」より~
これまでのBump of chickenから
今に繋がる原点のような曲。
2014年8月31日に東京ドームでのツアーファイナルは、
新しい彼らが生まれる試みがたくさん施されている。
例えばARをふんだんに使ったステージと
映像カメラマンの蜷川実花さんが作り出した幻想的な世界、
さらにはRAYの曲にコラボした
初音ミクちゃんとのRAYとのコラボが展開されます。
この日は、いろいろな意味で、
Bump of chickenのファンだけでなく、
ARの映像を見に来た人、
初音ミクちゃんのファンなど
曲が始まると藤くんもノリノリで
なんともカオスな世界がありました。
近年の作品の中で間違いなく一番の傑作です
②Aurora ~アルバム「Aurora arc」より~
Aurora
藤くんの曲の根本には、
自分の弱さがわかれば、
そこから自分なりに生きていける。
前に進むための自分を認め、進んで行こう
という想いが強い。
③新世界 ~ALBUM「Aurora arc」より~
新世界
ロッテ創業70周年記念スペシャルアニメーション
『ベイビーアイラブユーだぜ』のテーマソング
CMのアニメの生き生きとした小学生と中学生の女の子の表情に思わずほっこりする曲
泣ける曲3選~人気アルバムより
①記念撮影 ~アルバム「Aurora arc」より~
記念撮影という記念写真の写真に焦点を持って来ていないところに
この曲の意味があります。
二度と戻らない日々の甘く切ない思い出を唄う曲。
②ギルド ~ALBUM「orbital period」より~
オリジナル無声映像作品『人形劇ギルド』のテーマ。
人形劇そのものもかなりのクオリティで構成されているもの。
この曲は繰り返される毎日のやるせない気持ちや、
それでも生きていくことへの賛歌。
③You were here ~ALBUM 「RAY」より~
You were here
この曲を聴くと、
楽しかったライブを思い出し、かなしい気持ちで一杯になる。
華やかな紙吹雪がステージか放たれ、
その情景が思い出され、
終ってしまったせつなさをかみしめてしまう。
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一般的にBump of chicken の名前が広まったのは、曲を聴いてから
ドラマの脚本を書いたという「天体観測」です。
子どもの頃からの不思議や無限に広がる宇宙を常に感じながら
大人になった今でもそんな世界を唄い続けるBump of chickenは、
難しい言葉を使ったり、凝った音やリズムを駆使して曲を作っているのではありません。
藤くんの詩には、当たり前のことが当たり前にしかもやさしく唄われています。
そんな世界観をずっと続けていられる理由は、
もちろんメンバー一人一人の自分達の世界を大切にする気持ち、
そしてファンがライブに来てくれることをとにかく大事にしているからで。
長い活動期間でまだまだ紹介したい曲はたくさんありますが、
それはまた次の機会にご紹介します。