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5月の連休のあたりから、
邦楽ロックファンにとっては、
たまらない季節がやってきます。


それはゴールデンウイークに開催される
さいたまスーパーアリーナでの
「VIVARA ROCK」
その次週より2週連続して東京、大阪での
「METOROCK」など。


時間と経済的余裕があれば、
毎週でも行きたくなるようなアーティストが登場するフェスは、
ここ数年で日本の各所で開催されるようになりました。
その中でもロックバンドが自ら企画、推進、実行と
全てにおいて携わっているフェスもあります。


例えば愛知の「YONFES」ここは04LIMIED SAZABEYZの主催で、
滋賀県琵琶湖の湖畔で行われるのが「イナズマロックフェス」
ここは西川貴教さん の地元で、
年々出演するアーティストが増えています。


そうした中、もう1つ地元密着型ではあるものの、
いわゆる「濃い」タイプのロックバンドが
ぞくぞくとこぞってやってくるフェスがあります。
それが「京都大作戦」



ここには10-FEETが主催する2日連続で行われるフェスですが、
その「濃い」バンドが集まるにもかかわらず、
フェス開催中のファンの「お行儀」のよさ が、
フェスを運営するコンセプトにあり、
来場者もこれに従うルールがあります。


なかなかめずらしいフェスの京都大作戦
主催する10-FEETについてご紹介します。








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京都大作戦のコンセプト=ファンのマナー

これからお話する京都大作戦は、
毎年7月に開催される大型ロックフェスです。
場所は、京都府立山総合運動公園・太陽が丘特設野外ステージです。


この場所を言っても、
東京の人には、全くわからないところではありませんか?

もし京都のあのイメージがあるのなら、それごめんな~。です。
まず初回の「京都大作戦」のタイトルが
京都大作戦2007~祇園祭とかぶってごめんな祭~」とあるように、
京都の祇園、つまり京都のテレビで映る賑やかで「はんなりした」お姉さん や、
外国人が「Oh!」と感動している神社仏閣があるところでは全く別の場所になります。





ですが、1つだけイメージしてもらえるとしたら、
岡崎体育さんの地元で代表曲の「MUSIC VIDEO」に出てくる

場面の全く家もお店もない所です。まあそういったところなので
大きな競技場を作る事ができるのですが。


そしてそこで楽しむためのマストのルールがあるんです。
それは会場にゴミを1つも落とさないで無事終了すること。
なので暑くて何回も買ってしまうドリンクも
リサイクル可能なカップになっています。



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フェスといえば、屋台とその残がい

よくフェスに行く人は、ご存じの通りフェスは、
とにかく人が多い暑い 、でも混んでいても何か飲みたい(食べたい)を気持ちになるものです。
ただし楽しく過ごしながら待つ好きなバンドの出番までには
残念なことにマフラータオルも
すでにドロドロなんてことも当たり前です。


そんな劣悪な環境にもかかわらず、楽しく過ごしていれば、
どこからかおいしそうないい匂いがしてきます。
そうです。フェスの楽しみでもある
「ご当地ソウルフード」のいい匂いがしてくるではありませんか。
なので、ついつい食べる、そして喉が渇いてドリンクを買う。


しかし一部の面倒なファンがその食べ終わった容器を所定の場所に捨てることなく
ポイポイして いきます。
さらにそれを見た他のファンまで同じようにしていきます。
そうしてフェスを楽しみながら一日が終っていくのです。


全部のアーティストが終了してずらずらと
前に向かって歩いている両側には、
マナーの悪いファンたちの
その食べモノが入っていたプラスティック容器やカップ、割りばしなど、
どこかの海水浴場のようなゴミだらけの会場となってしまいます。


その実態を10-FEETが把握したことによって、
ゴミの出ないファンのマナーのいい
フェス作りを目指すようになりました。


こういった試みは、近くに開催されるワールドカップなどでは
日本のサポーターの「きちっと感」が
いつも海外でも取り上げられていますよね?


それに先月行われた羽生結弦選手の祝勝パレードにおいても、
羽生結弦選手のファンがパレードが
終ったあとに掃除をして帰って行った
ということでも話題にもなりました。

なのでロックのフェスだから汚してもいいという
思いを変えるべくファンのマナーのお手本になるバンドとして
10-FEETが動き出した特別なフェスです。



10-FEETの呼び方と呼び名

メンバー

TAKUMA    (タクマ、 1975年8月14日(42歳) -)
ボーカル・ギター担当。本名は三田村 卓真(みたむら たくま)。
京都府京都市・滋賀県大津市、

下鴨小学校 大津市立皇子山中学校 滋賀県立北大津高校出身。

NAOKI         (ナオキ、 1977年8月24日(40歳) -)
ベース・ボーカル担当。本名は井上 直樹(いのうえ なおき)。
京都府京都市北白川、洛北高校出身。

KOUICHI     (コウイチ、 1975年9月12日(42歳) -)
ドラム・コーラス担当。本名は中岡 浩一(なかおか こういち)。
京都府京都市西京極、堀川高校出身。

 






1997年
地元京都府京都市にて結成。


2000年
12月、上京。3人での共同生活が始まる。ここからが東京進出です。
名前の由来を振り返って10-FEETにした理由として
「ほんの少しだけだけだけど、届きそうで届かないところを目指す
ことを意味している」と語っています。


ちなみに10-FEETの実際の長さがどれくらいかわかりますか?
約3メートルなのです。
本当に手を伸ばせば届きそうな長さですよね。


そうやってちょっとずつの目標から始まった10-FEETですが、
3ピースバンドとしては、
かなり力強いサウンドです。
しかも男臭さ満載でライブでのパフォーマンスは、
太い声に「男ーーー」を意識したバンドです。
そんな男男したサウンドが人気を呼び、
それは他のアーティストにまで届いていきました。


自らが開催する京都大作戦もそうですが、
夏のフェスの常連さんといってもいい10-FEET
フェスは、実に様々ですが
10-FEETは、その中でも特に出演の多いバンドで、
バンド同士の繋がりもかなりあります。
その理由は、もちろん彼らが真面目で
信用のあるバンドというイメージからでしょう。
そして本人達もファンも「テンフィ」と呼ばれています。
20年という長い年月をずっと活躍していることで、
ファンの年齢層も変わり「テンフィ」と呼ばない人ももちろんいます。
が、一言「テンフィ」と言えば「10-FEETね!」
とわかるほどです。


そして彼らは、夢を追い求め上京し3人で共同生活をしながら頑張った東京から、
原点の京都へ拠点を戻しています。
もう東京にこだわらなくてもどこででも音楽ができるという考えと
地元に対する愛情ですね。


ライブは、全国を回るものですが、それ以外の
バンドとしての活動は、今はどこででもできる時代です。
京都のお隣の大阪に行けば、
ライブ以外のラジオやスタジオ録音などの設備も整っています。
そういったことから「東京でなくてもいい」という考えに
なったといいます。


本当に最近は、そういった東京にこだわらない
「地元密着型」バンドが増えてきました。




10-FEETのおすすめ人気曲



「Fin」




ドラマ界に欠かせない名脇役=バイプレーヤーの物語。

前回のドラマクールで、その主演を務めた大杉漣さん の遺作となってしまいましたが、
登場人物の男6人衆と10-FEETの3人とにかく渋くカッコイイ男のドラマ作品となりました。
この作品で少し10-FEETの出演した場面もあって、これで「俳優デビュー」も
果たしたといってもいい?かもしれません。


「STAY GOLD」




京都大作戦の「トリ」を飾る10-FEETです。


夜に差し掛かってだいぶ暗くなってきていますが、
京都の雰囲気が出ています。
舞台のそでで見守っていた難波さんと横山さんの
ほのぼのとした笑顔の後に、
一緒にみんなで「STAY GOLD」を唄います。
お客さんもこんな素敵な演出に思わず体を揺らして歌います
こういった場面が見れるのも
京都大作戦がフェスで確立されている証拠です。


「アンテナラスト」




京都の会場の雰囲気がすごくいいのが分かります。
前のめりになってグイグイと来るひともいない。
1人1人の場所が確保されつつも
みんながステージにむかっている姿
とても輝いています。









ロックバンドでファンがマナー良いのは?呼び方・呼び名についても  最後に!



ロックバンドは、その存在だけで見ても個性豊かですが、
見に来ているファンたちは、さらに
いろいろなタイプばかり。

そんな人達が同じ会場にいれば、
なにかのきっかけでトラブルになることさえあります。
それをバンドが自らのスタイルを示すことによって、
気持ちよくライブを楽しむことができることをおしえてくれているようです。

夏の暑い時期には、
その密集した空間そのものが不快になり、
気が付かない間に
他の人に迷惑をかけてしまっているかもしれません。

そんな中で、できることは、簡単です。
1人1人が自分らしいマナーでバンドに声援を送る
それだけです。


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