香取慎吾と三谷幸喜がタッグを組んだ作品。
三谷幸喜と香取慎吾の代表作といえば「HR」にNHKの大河ドラマ「新選組」
20年来のお付き合いになるんだそうです。
香取慎吾は、心底、三谷幸喜作品にゾッコン!!
今回の作品への出演を心待ちにしていたようです。
誰かがみている・あらすじ
香取慎吾演じる、舎人真一は、何をやっても失敗ばかりのダメ男君。
自宅でもみごとなダメっぷりを発揮する真一を、隣人の佐藤二朗演じる粕谷二郎がのぞき見をしては密かに楽しんでいました。
そんなある日、いつものように覗きを楽しんでいた二朗。
娘のあかねに、覗き見がばれてしまいます。
最初は、二朗の覗き見を犯罪行為だと罵ったあかねですが、二朗の世界を癒す程の笑えるダメっぷりだという言葉に思わず自らも真一の部屋を覗き見します。
父親同様に笑える真一のダメっぷりにはまり、YouTubeで配信をしようと持ち掛けます。
最初は難色を示した二朗ですが、あかねのYouTubeは稼げるという言葉に思わず乗ってしまいます。
こうして二朗とあかねのより、真一のダメっぷりは真一本人が知らないうちに「トンネルマン」として世界に向けて配信されて・・・・・
オススメ!面白シーンベスト3は?!
ドラマの冒頭から、あり得ない大失敗のシーンで笑えます。
どのシーン(真一の失敗)も抱腹絶倒モノなのですが、私が独断で面白シーンを3つ程あげてみました。
面白シーン1
保母さんに、園児に絡まれても、口を利かないでほしい、反応しないでほしいと言われます。
保母さんに言われた通り、置物のように動かない真一に容赦ない園児達。
されるがままの真一の姿が笑えます。
香取慎吾が笑いだす寸前という表情が伺えました。
面白シーン2
自宅のテレビが壊れた真一。
相撲を恋人のそと子と見たい一心でテレビを直し始めます。
相撲観戦用のお弁当をそと子が買いに出た後に、レッツ大納言が登場します。
テレビの修理屋と勘違いしている真一とレッツ大納言の噛み合わない会話が最初から最後まで笑えます。
レッツ大納言が、ブログで紹介したことで、真一の「トンネルマン」は大ブレイクを果たします。
実は、この回で真一がプリンを食べるシーンがあります。
プリンは、打ち合わせ中に三谷幸喜が思いついて小道具的にテーブルの上に置いたものだそうです。
三谷幸喜は、なんの演技指導もせずに、ただ、密かに「プリン喰ってほしい」と思ったそうです。
ユーモアたっぷりにプリンを平らげた香取慎吾を見て、さすが香取慎吾だと感服したと裏話で語っていました。
面白シーン3
真一にガソリンスタンドを継いでほしいと言い出します。
結局母親の説得に乗る形でガソリンスタンドを継ぐことにする真一ですが、
それを覗いていて見ていた二朗・あかね親子はYouTubeの続行ができなくなると慌てます。
なんとか真一を引き留めようと右往左往。
挙句の果て、真一の知らないところで、真一をめぐるそと子と
あかねの奇妙な三角関係まで勃発してしまいます。
身に覚えのない浮気をそと子からは責められ、突然、あかねに言い寄られ「?」を
飛ばしまくりながら狼狽しまくる真一の滑稽な姿も笑えます。
最終的にYouTubeでのトンネルマンが自分であったこと知る真一。
少々、憤りを感じながらも、沢山の人を笑顔にしているという言葉に、自分の言動がたくさんの人の役に立っていると改めてトンネルマンへの意欲を燃やします。
ところが…
盗撮されていた時のように、自然な振る舞いができず・・・・・
今度は、トンネルマンとしての滑稽な自分が出せないと悩みます。
悩んでいる時の真一の言動もまた笑えます。
そして、もう一つの見どころが、三谷幸喜の人脈の広さを感じさせる豪華出演陣!!
劇中エピローグやプロローグに登場する俳優陣がまた豪華で目を見張ります。
(もちろん、こちらも笑えます)
「誰かが見ている」はアマゾンプライムで見ることができます!!
「誰かが見ている」以外に沢山の作品があります。
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最後にネット社会に潜む脅威?
真一は、たまたま、その滑稽な性格と生活ぶりから、トンネルマンとして沢山の人を笑顔にして癒しました。
ドラマ自体も非常に面白いストーリー構成となっていました。
ただ、少し作品を深読みするならば、三谷幸喜はネット社会に潜む脅威をブラックユーモアとして伝えたかったのでは?という思いも湧いてきます。
だれもが携帯を持ち歩く時代。
真一のように毎日でなくとも、何かのはずみで、自分でも予期せぬうちに誰かが携帯で録画した画像に乗ってしまう可能性は否めません。
真一が自分だと思ったら、怖くありませんか?
SNSなどで自分の正義を振りかざして人を傷つける輩が問題になっています。
SNSは言葉が武器になります。
YouTubeは動画・・・
情報が素早いスピードで拡散するネット社会。
言葉や画像は人を傷つける武器にも、人を笑顔にする癒しにもなるんだよと、三谷幸喜はこのドラマでさりげなくアピールしているように思えます。
さすが!!三谷幸喜!!脱帽です。