鈴華ゆう子(和楽器バンドのボーカル)は歌唱力があって歌上手い？

バンドというスタイルが
外国から入ってきたものなら、
それに日本古来からある楽器を融合させたのが
和楽器バンドと言えます。


バンド名からもわかるように、
バンドであることから
ロックチューンの曲で疾走感のある曲調が
多い和楽器バンド。


ですが、そのバンドの前の和楽器の部分は、
本来は比較的スローテンポで
しっとりとしたものがほとんどです。
その２つの違う要素が混ざると
どんな曲を奏でるのか、
そのあたりを和楽器バンドが
持ち味を存分に出せるバンドなります。


そのバンドで、フロントマンとして
あらゆるタイプの唄を唄いあげるのが鈴華ゆう子さん。
斬新な着物姿で、迫力満点の声量は
聴いている人を圧倒します。
鈴華ゆう子さんは、その声の持ち味に、
それまでに培ってきたあらゆるエッセンスを取り込んでいます。


なので、ボイストレーニングをして声を出す
普通のボーカルとは、そこに違いあります。


和楽器バンドは、結成してまだほどなく
一気にスターダムにのし上がりました。
その驚異的な唄声の鈴華ゆう子さんの
ここまでの道のりをご紹介します。

鈴華ゆう子さんのプロフィール

では、これまでに鈴華ゆう子さんが習ってきたものをあげます。


・3歳からクラシックピアノ
・5歳から詩吟、詩舞、剣舞


です。普通の小さな女の子が
ピアノを習うのはいたって普通ですが、
詩吟や剣舞
などはかなり珍しいですよね。
こんなに小さな女の子が
「詩吟をやりたい」などとは、考えにくいので、
ここは親御さんがたしなんでいたり、
あるいはお弟子さんを取る師匠だったのかもしれません。


そして東京音楽大学音楽学部音楽科でピアノを専攻し卒業します。

キャリアの始まり

大学を卒業後、ピアノ演奏、講師をしながらも
大学の同級生とクラシカルポップスユニット「Asty」を結成します。
ということで、
最初の芸能活動では鈴華ゆう子さんという
名前ではありません。
そして2011年にはコロンビアレコード主催の
全国吟詠コンクール青年の部にて1位となります。


またニコニコ動画において、
ミスニコ生2011に選ばれてもいます。
ミスニコ生に選ばれたことをきっかけとして、
尺八奏者の神永大輔、
箏奏者のいぶくろ聖志と出会い、
2012年に「華風月」を結成しています。


翌年この「華風月」を中心として、
動画サイトなどで知り合った演奏者達と共に
「鈴華ゆう子with和楽器バンド」を結成します。

詩吟って何

先ほどから詩吟、詩吟と
名前はなんとなく知っているけれど、
本当のところは
よくわからないという言葉がでてきますよね？
その詩吟をざっくりと、簡単に説明します。
ざっくりで本格的に習ってる方には申し訳ありません。


詩吟は、そのまま吟じることです。
普通に読むことができる詩を吟じるということは、
読んでいる詩文の中にある母音を伸ばして
唄のように読んでいくのが詩吟です。
詩吟には、いわゆる音階のようなものはなく、一本調子で吟じます。


例えば「ゆうやけこやけ」の
一小節を詩吟的に母音を伸ばして唄うと
「ゆーーやーーけこーーやーーけーーの」という感じです。


さらに詩吟は、難しくなると漢文もあります。
そして伴奏として尺八やお琴などが添えられます。
これは日本の伝統文化で言う長唄のような感じでしょうか。


2012年にミスニコ生になったことで「華風月」を中心として、
動画サイトなどで知り合った演奏者達と共に
「鈴華ゆう子with和楽器バンド」を結成し、
和楽器バンドの前身が作られるようになります。

鈴華ゆう子のと歌のうまさ

幼いころから芸事に従事し、
大学も音楽大学を専攻している鈴華ゆう子さん。
その実力を発揮していきたいと思うのも納得です。
とにかく始めた芸事は、
ほとんどに賞を取っています。

そして最終的に８人となる和楽器バンドのメンバー各それぞれも
いくつかの賞を受賞しているメンバーがほとんどです。

ここがすごい歌唱力！鈴華ゆう子

和楽器バンドのフロントマンとして
ヴォーカルを張る鈴華ゆう子さん、
そして和楽器バンドをより楽しむには、
やはりライブが一番です。


あでやかな鈴華ゆう子さんを筆頭に
それぞれデザインの凝った和装で登場し、
演出もきらびやかなものばかりです。
ですがそうはいっても
これだけの人気があるとチケットも
よほどラッキーでないと取れません。


そんな時には、雰囲気がわかるライブ動画がアップされています。


2018年新年の唄はじめとでもいうような
1月5日,6日に行われた横浜アリーナでも、
昨年のツアーのライブ動画でも見ごたえは十分です。





そして今年のライブの様子は、
DVDとして発売が決まっています。


「和楽器バンド 大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days ～竜宮ノ扉～」の映像化決定！！

ここで2018年の新年唄はじめの映像で、
鈴華ゆう子さんの唄い方について
説明します。


和テイストのものからロック、
そして詩吟の要素を取り入れた唄い方は、
その曲に合わせて変幻自在です。
幼少期より詩吟を習っていたことは、
先にも書きましたが鈴華ゆう子さんの発声は、
その詩吟の特徴をそのまま再現しています。


唄が切れることなくそのままブレスの間隔がわからないほど
長く伸ばします。
そしてロックの時には、そんな詩吟ではなく
普通の声と時にこぶしを利かせて
曲にメリハリをだしています。
こういった技術が使えるのも、
本来の唄のうまさと詩吟で習得した発声法、さらに演歌でつかうこぶしを
その曲ごとに使い分けることができるからです。
その声は
楽器隊が７人いる中声量ある声として響き渡ります。


さらに現代的な和装が多い鈴華ゆう子さん、
着物を着る人はわかるかと思いますが、
顔から汗が噴き出ないように、
わきの下のところで専用のヒモで汗を止める工夫をするのが通常です。


これは極度に暑い京都祇園の舞妓さんも
同じことをしています。
それであの真夏にも汗を見せずにいられるのです。


ということは、それでなくても唄には腹式呼吸というのが常識からは、
真逆の体勢をしながら唄を唄っている事になります。
それでなくても声量を必要とする唄を
ライブで２時間歌い続けることは人並みではできません。


また、８人全員が揃ってからは
まだ約４年程しかたっていないものの、
出す曲のほとんどが、
アニメ、PSP、映画の主題歌、
さらには、東京ディズニーリゾートの
「ミッキーの夏祭り」まで監修しています。
一気に花が咲いた和楽器バンドですが、
さらにソロでも活動も始めています。

鈴華ゆう子(和楽器バンドのボーカル)は歌唱力があって歌上手い？最後に

経歴を見て行くと、
大学を卒業した頃より、
すでに芸能の道で生きていくことを決めていたようです。


ただ和楽器バンドの爆発的なヒットに至るまでには、
かなりいろいろと試行錯誤しています。
例えばYouTubeに詩吟をアップしていることも多いですし、
ニコニコ動画も使っています。


最近の音楽が普及する傾向は、
世の中に出たとたん、
いいものは一気にネットで拡散していきます。
それによってより多くの人に早く知れ渡り
人気に火が付きます。


鈴華ゆう子さんは、
「今年は世界に向けて発信していく」とコメントしています。
海外での公演となると、
普通のバンド以上に大変になるのが楽器の搬送です。
とにかく和楽器は、温度、湿度、強度、何を取ってもデリケートで
普段の扱いでも大変なものです。
そのあたりがクリアできれば、
海外での公演が可能となります。
おそらく和楽器バンドは、
日本人でも驚くほどの和の世界ですから、
他の国の人々には、
さらにインパクトのあるバンドに映るのではないでしょうか。


観客の多く入るアリーナを
今年はやることとなっていますから、
鈴華ゆう子さんの声が
その隅々まで響くとさらに豪快で美しい音色が聴けますね。