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2017年に韓国で公開された「神と共に」。
韓国では死んだ人間は49日の間に殺人地獄、怠惰地獄、裏切り地獄、不義地獄、嘘地獄、暴力地獄、天倫地獄で裁判を受け、すべての裁判で無罪を言い渡されたものが、生まれ変わりを許されると言われています。
➡ここで一言・・・煩悩だらけでしょ・・・人ってさ。
いきなり天国へ行けないのね…そう考えると怖い(汗)
チャ・テヒョン演じるジャホンは、女の子を助け、命を失います。
(確かに貴人ですよね!!でも、最初に送られるところは地獄という名の裁判所?)
火災現場に迎えに来たのは、チュ・ジフン演じるやたらとテンションの高い案内人ヘウォンメクとキム・ヒャンギ演じる少女ドクチュン。
個人的にチュ・ジフン大好き!
あの、涼しげな目元。たまりません!!
そして、今回の超チャラ男キャラ!!
おばさん萌え萌えです。
母親に一目会いたいと死に対して抵抗するジャホンですが、聖人マニアルに厳格に沿って冥界の入り口へと送られていきます。
冥界の入り口では、二人の使徒のリーダーであり、弁護士でもあるハ・ジョウン演じるカンニムが待っていました。
地獄裁判クリアで生まれ変わり?
火災現場で、命がけで人命救助をしてきたはずのジャホンがいきなり通過を命じられたのは「殺人地獄」
誰を殺したんだといぶかる3人。
実は、ジャンホには火災現場で尊敬する先輩を亡くすという過去がありました。
地獄の判事達は、助ける余裕があったはずなのに、ジャホンの心に迷いが生じたため、先輩は死んだのだと主張します。
そんな主張に対して、先輩を救えなかった負い目が強いジャホンは何も言い返すことができませんでした。
しかし、カンニムは、生きている時の行いを映す浄瑠璃の鏡を見せ、ジャホンは先輩の最期の言葉を聞いて、8人もの生命を救ったと訴え、見事にジャホンを無罪にします。
それでも、母親に最期に会うことができずに冥界に連れてこられたジャホンは、生まれ変わるなど望まないと相変わらず自暴自棄のまま、「怠惰地獄」へ連れてこられます。
そこでも、死ぬまで休むことなく夜昼関係なくジャホンは働いて、怠けるなんてことはなかったと訴えたドクチュンの言葉に対し、「全て金のためでした」と裁きを担当する大王に告げ、大王を「金の亡者だったのなら、話は別だ」と怒らせ、地獄送り寸前に・・・・
カンニムは、浄瑠璃の鏡をみせながら、ジャホンが何故、金のために死ぬまで休むことをしなかったのか、それは、難病で入退院を繰り返す母親の治療費と、弁護士を目指す弟への仕送りのためだったと告げ、無罪を勝ち取ります。
「裏切り地獄」に向かう途中、ウォンメクは、『全ての地獄で無罪となり、聖人の認定を受けた暁には、生まれ変わる前に1人だけ会いたい人の夢に出て会うことができる』
亡くなった人が夢枕に立つというだろう?と何気にジャホンに伝えます。
母親に会うことができると知ったジャホンは、俄然残りの地獄裁判無罪獲得に色めき立ちます。
ところが、裏切り地獄に向かう道中から、地獄鬼達がジャホンの周囲にきては暴れだし、冥界がにわかにざわめき始めます。
カンニムとウォンメクは、ジャホンの親族に死んだ者はいないかと尋ねます。
肉身が恨みを持つような死に方をして怨霊になっているからだと言われ、ジャホンは自分には母親と弟しかいないと不安にさいなまれます。
カンニムは、事実を確認すべくウォンメクとドクチュンにジャホンの弁護を託して人間界へ事実を確認しに向かいます。
愛する弟が怨霊に?
ジャホンの冥界での道中を邪魔するべく怨霊になっていたのは、なんと弟のスホンという、驚愕すべく展開に・・・・
実は、スンホンは徴兵中でした。
しかしジャホンの葬儀の後、突如脱走し、行方をくらましたことにされていたのです。
ところが、真実は、EXOのDO演じる後輩ソンヨンとの巡回中、彼の誤射を受け、瀕死の状態のまま、隠蔽のために生き埋めにされたのでした。
ソンヨンはスホンを生き埋めにした事実を隠蔽している自責の念に駆られ自殺を図ります。
が、それを発見しソンヨンの本音を知ったスホンにより許され一命をとりとめます。
一方、ジャホン達は、悪戦苦闘しながらも、最後から2つ目の「暴力地獄」で地獄裁判を受けようとしていました。
そこで映し出されたのは、幼かったスホンを激しく殴るジャホンの姿。
一方、カンニムは「暴力地獄」で被害者となるスホンをジャホンの証人にするためにスホンを怨霊にした、後輩ソンヨンを冥界の違法であることを承知しながら、仮死状態にし、スホンを怨霊から解き放つために裁判の証人にします。
しかし、ソンヨンは真実を口にする前に病院のベッドで絶命してしまいます。
地獄の判事にソンヨンを死なせてしまったことを責められるカンニム。
このままでは、スホンを怨霊から解き放つことはおろか、ジャホンまで聖人にすることができなくなります。
仕方なくカンニムは、スホンとジャホンを最後の「天倫理地獄」に連れていき、二人の無罪を同時に訴えようとします。
最期の「天倫地獄」でジャホンは閻魔大王により、最期の裁きを受けることになります。
そこで、兄弟は二人が知らなかった母親の隠された秘密を知ることになります…
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最後に・・・第一章のエピロールは第2章のプロローグへ
兄弟二人が初めて知った、母親の深い愛情。
「地獄」という存在は日本だけではなく韓国にも似たような思想感があるようです。
CGを駆使した迫力ある映像は、韓国映画界の非常に顕著な進化を感じさせます。
チャ・テヒョンやハ・ジョウン、チュ・ジフンなど韓国芸能界を牽引している実力大物俳優陣の優れた演技力は、見る者の気持ちを作品に強く引き付けます。
「神と共に」第1章のエピローグはジャンホの聖人確定で終わりを告げます。
そして、聖人になる兄を見送ったスホンの地獄裁判へ話が移っていきます。
しかし、「神と共に」第2章は、スホンの地獄裁判の話ではなく主軸は、カンニムとウォンメク、ドクチュンの3人の物語となっています。
これがまた、複雑に絡み合い、最後にす~っととける。
後味のよいビターチョコのような仕上がりとなっています。
「神と共に」の第1章と第2章は現在Huluやアマゾンプライムにて配信中です。
興味のある方もない方も、本当に傑作なので是非ご覧ください!!