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コロナの感染拡大騒動の中、大きな話題となった作品が2009年に制作された「感染列島」です。
私は、話題になっているとはつゆ知らず、たまたま、Amazonプライムで見つけて鑑賞したのですが、
時期が時期だったこともあり、あまりのリアルさに鳥肌が立ちました。
作品ではウイルス源が解明できず、ワクチンも治療法もない中で患者と対峙していく医療現場の凄まじい様が本当に戦慄ものです。
思わず、コロナ治療の医療現場もこんな感じなのかと考えさせられました。
感染列島は実話?
「感染列島」の原作は「ビックコミックスペリオール」で連載された漫画です。
「味いちもんめ」や「医龍」などで有名なコミック誌です。
この映画が上映された3か月後に新型インフルエンザが世界中で流行りました。
「感染列島」は、日本でもし、新型ウィルスが蔓延したらどうなるかを想定して作られたものでした。
感染列島あらすじ
いずみ野市立病院に、若いカップルがやってきます。
妻夫木聡演じる松田は、発熱して咳込む男を「風邪」と診断し帰宅させます。
しかしその後、再び症状を悪化させた男が女に伴われながら急患で運び込まれます。
しかも女にも、男と似た症状が出ていました。
佐藤浩市演じる安藤が男の治療に当たりますが、不覚にも男の吐血を顔に受けてしまいます。
運ばれてきた男は、懸命な治療もむなしく死亡。
その後、吐血を受けた安藤も発病し、男と全く同じ症状を見せて無念の死を迎えます。
安藤と共に男の治療に関わったスタッフが次々と倒れ、病院はパニックになっていきました。
さらに、いずみ野市内で同じ症状で発病し病院に運び込まれる患者が激増します。
発生源のわからないウィルスによる感染症。
時同じくしていずみ野市で大型養鶏所を経営している神倉養鶏所で鳥インフルエンザが発生。
鳥インフルエンザが人に伝染するウィルスに変わり、その発生源は神倉養鶏所という不確定な情報とともに、神倉養鶏所は人々から激しい迫害を受け始めます。
松田は、WHOから派遣されてきた檀れい演じる小林栄子とともに、急増する患者の対応に当たりながら、ウィルスの発生源解明に挑んでゆきます。
リアリティーがあって怖い?
映画の伝染病は、エボラ出血熱のような症状を持った伝染病を扱っており、コロナより死亡率が断然高いものを扱っています。
ただ、助かる命も描かれることから、そういった意味では新型コロナと重なる部分を随所に感じることができます。
また、幼い子供を持ちながら、夫に子供を預け、働く看護師、国仲涼子演じる三田。
幼い娘とのメールに励まされながらも自らも感染し、命を落とすシーンは、切なさを感じます。
医療現場では、こういった命がけの医療スタッフがいる事も描かれています。
実際に今回のコロナでも、映画のように幼い子供を残して亡くなった医療従事者が、世界には大勢います。
更には、実際はウィルス源ではなかったにもかかわらず、世間から迫害された養鶏所の主が自ら命を絶ってしまうなど、世界中をパンデミックに陥れたコロナの影響で起きている風評被害に重なる部分も随所に描かれています。
確かにリアルで、正直私も今の時期に映画を見た事を少々後悔した部分もありました。
ですが、結局最後までしっかり見る事で、コロナの現実を直視できたような気がします。
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最後に目に見えないウィルスは神の使い?
今回の世界的な新型コロナの大流行を「神の審判」だと見る宗教家もいるようです。
私は、基本無宗教ですが、台風や地震など、人の力ではどうする事もできないような自然災害に見舞われた時、そこに「見えない大きな力」を感じます。
人間は大自然の中に生かされている一部なのだと。
今回世界的に大流行した「コロナ」。
ステイホームが叫ばれ、外を出歩くことを規制され、当たり前にできていたことが奪われた毎日の中で、痛感した事は、「当たり前」の事は本当は、すごく感謝すべきことだったのではないかという事でした。
毎日発表される感染者の数や、コロナ肺炎により亡くなられた方の訃報。
毎朝、うざいとさえ思える家族とのふれあいさえもそれは、実はすごく尊い事。
私達の身の回りにある事は全て感謝すべきこと。
奪われて気が付く。
もしかしたら、感謝を忘れた人類に神様が「いい加減気が付きなさい」と発したメッセージだったのではないかと思います。
「感染列島」を見て、新型コロナの脅威から、私達人類が、今何かに気が付き何かを大きく変えていかなければならない、そんな大きな節目を感じました。
だいぶ状態は収まってきているかのように見えます。
が・・・まだまだ第2波第3波が危惧されています。
油断をしないで毎日を過ごしていきたいものです。